051716 ランダム
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SMAPに溺れてる人々の部屋

SMAPに溺れてる人々の部屋

かわいい宇宙人の涙 

うちの宇宙人Bは 生まれてこのかた自転車というものを買ったことがない。

最初の三輪車は もちろんお姉ちゃんのお下がり「キティちゃん」の赤い三輪車。

初めての自転車も もちろんお姉ちゃんのお下がり「スヌーピー」の黄緑色の自転車

次の自転車も もちろんお姉ちゃんのお下がり「スヌーピー」の白い自転車。

4代目の自転車は 
ご近所のAちゃん(女の子)が3年間乗ってB君に譲り
B君が2年間乗ったものを我が家に持ってきた
ピンクの自転車だった。

5代目は ご近所のA君が4年間乗ったマウンテンバイク風の自転車。
(やっと男の子タイプの物に乗ることができる)

そして6代目は 去年お世話になった委員長の息子さんが3年間乗った
これまたマウンテンバイク風のでっかい自転車を譲ってもらったもの。
これが現在の自転車である。 

3代目が小さくなりかけていた頃 
可愛そうな彼に自転車を買ってやる計画が浮上した。
彼もとても乗り気で、「こんな形がいいw」とあれこれ考えていたようであるが 
ちょうどその時 犬のあんこを買いたいという希望が出てきて、
お金がいるからダメと反対する親に彼は、
「自転車は来年まで我慢するから犬買って」とねだった。

というわけで 自転車購入計画は延期になったのである。

その後
ピンクの自転車に乗っている彼を見かねたご近所さんたちが
あまっている自転車を次々くださり
断ることができない親(あたし?笑)と 
くれるモンは何でも欲しがる欲張りBの性格のせいで
何台もの自転車を所有することになったのだ。

しかーーーし
モノには限界がある。
広いとはいえ、
やっぱりボロ自転車がごろごろしているお庭を見かねた旦那が
「自転車減らしなさい」

かくして 背に見合わずとてもでかい自転車を残し 
他は全て粗大ゴミに持っていってもらう事に。

Bは最後まで反対していた。

「かわいそうやん、誰かにあげたらいいのに。」

だけど
何代も乗り継がれた自転車たちを
人様に譲れる勇気はあたしにはなく、
「あれはまた修理されて 復活するのよ」とBを説得して
とうとう回収の日がやってきた。

その日Bは 朝からそわそわしていた。
大切な自転車たちを 見送ってやるのだと張り切っていたのだ。

朝一番 庭から3代の自転車たちをひっぱりだしてきて
粗大ゴミのシールを丁寧に貼っていた。
雑巾を持ち出し、最後のお掃除までやっていた。
(かっこいい自転車に生まれ変わるんだよ)
多分彼の心の中は そういう気持ちだったに違いない。

なかなか回収の車は来ず
しびれを切らしたあたしたちは 犬の散歩に行く事に。。。。
先に家を出た子供たちを追いかけて 外にでたあたしに
宇宙人Aが 「Bがおらん!!」

母「どこ行ったの?」
姉A『わからん 多分自転車が持ってかれるの見てショックうけたみたい』
母「どういう事?」
A『ずっと持っていかれるの見てたの。何か質問してたよ』

あわてて名前呼びながら車庫のドア開けると・・・・・・


まあるく ちいさくしゃがみこんで
小さな肩を震わせてるBがいた。
くすん くすん言いながら
もらった 古い自転車たちのために泣いているBがいた。

あたしは
可愛そうなこの小さい息子を見て
いとしくて おかしくて
笑ってしまった。

なんておもしろいんだろう。
なんてかわいいんだろう。

Bは
家を出た瞬間ちょうど回収の車と遭遇し
「これどうするんですか?」と質問したらしい。
そして目の前で 
ばりばりと ゴミ回収車に飲み込まれていく愛車たちを
見てしまったらしく
母の嘘を知ってしまったらしく・・・・・

犬の散歩の間じゅう Bはひくひく泣いていた。

そんなBをとてもかわいいと思った。


書くほどの内容でもないけど
なぜか残しておきたくてかいちゃいました。
B 笑ってごめんねw 
大好きよ☆


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